「小児性愛犯罪」を産みやすい性差別文化もいずれは消えるので絶望しないで【藤森かよこ】
馬鹿ブス貧乏な私たちが生きる新世界無秩序の愛と性
◆LGBTPZNの権利提唱者が忘れていること
『「小児性愛」という病』の著者の斉藤章佳は、インターネットを中心に広まる「これからはLGBTではなく、LGBTPZNの権利が認められるべきである」という言説に、当然のことながら批判的だ(p.34)。
言うまでもなくLGBTは、レズビアン(lesbian)とゲイ(gay)とバイセクシュアル(bisexual)とトランスジェンダー(transgender)のことだ。PZNとは小児性愛(Pedophilia)と獣姦(Zoophilia)と死体姦(Necrophilia)のことだ。
同性愛は当事者相互の同意があれば問題はない。異性にも同性にも性的嗜好があることも、性交相手の同意があれば問題ではない。生来の性を拒否して異性になりたがるのも好きにすればいい。しかし、小児性愛にしろ、獣姦にしろ、死体姦にしろ、性交相手の同意を得ることは不可能なのだから、PZNの権利を言い立てる人々は、そのような権利をどうやって要求できるのだろうか? 他者を、その他者の意思を無視して性的道具にする権利など、誰にもない。
SMAGの権利も認めろという主張まであるそうだ。今は廃刊となった『新潮45』において某文芸評論家が、そう主張したそうだ。
SMAGは、サディズム(Saddism)とマゾヒズム(Masohism)とお尻フェチ(Assfetish)と痴漢(Groper)のことだ。サドもマゾも、当事者間に合意があれば勝手にやっていればいい。お尻フェチも、臀部の写真でも動画でも集めていればいい。しかし、痴漢の権利などは認めることはできない。同意を得ていない性行為は犯罪である。
小児性愛は、対等な性交相手になる意識も見識もない幼い子どもを相手にするという意味で、必然的に子どもを性的道具にする。しかし、それが理解できないような脳に機能不全を持つ男性は、自然界に一定数は生まれてくる。しかし、そんな男性はあくまでも少数なので、馬鹿ブス貧乏な女性は、性交を支配の手段にしない資質のある男性を粘り強く探し求めよう。
文:藤森かよこ
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